具体的なロジック&ノウハウが全て公開されていることで話題の「マーケティングFX」。
でもロジックが公開されていたところで、勝てなければ意味がありません。実際のところ、マーケティングFXは勝てるのでしょうか?
今回も気になるFX商材の実態を検証・レビューしていきます。
マーケティングFXの作者はこんな人

マーケティングFXは株式会社e-FLAGSの楠山高広氏によって制作されました。
株式会社e-FLAGSは、楠山氏によって2006年に創業、教材の販売や物販、広告代理業、コンサルティングなどを行い、楠山氏はかつては講師としても活動していたようです。
2013年からは福岡と鹿児島に太陽光発電所を所持したり、2014年末にはリップルに投資するなど、現在かなりの含み益を抱えているとのこと。
楠山氏はFXだけでなく、色々な分野に投資することで財を成しているようです。
マーケティングFXの商品の紹介

といっても、自分のお金を実際に使うのではなく、デモ口座で取引して、取引スタート時の金額がゼロかマイナスになれば返金してくれるというもの。
これはちょっと新しいですよね。マーケティングFXの中身について詳しくみていきましょう。
返金保証があるということは、この商材に対しての自信の表れともいえますし、破産しそうで怖い…とFXに対して必要以上に不信感を持っている人に安心感を与えるためでもあります。
自身の根拠は、マーケティングFXのロジックが、相場の原理原則に基づいた方法であり、損しにくい仕組みになっているから、とのこと。
勝てる所で勝てる勝負をしかけるという、ごく当たり前のことをくり返すので、普通に実践していればマイナスになることは考えづらいというのです。
マーケティングFXが考える7つの重要なポイントは以下の通り。
⑴ トレンド相場を把握する
⑵ 通貨の強弱を把握する
⑶ ロジック
⑷ ノウハウ・システム・再現性
⑸ 労働時間とメンタル管理
⑹ 資金管理
⑺ トレード記録をつける
わかりきったことばかりに思えますが、結局これを全部きちんとできている人って少ないんですよね。これをいかに楽に続けられるかが重要になってきます。
マーケティングFXのスペック
手法 | トレンドフォロー |
ツール | MT4使用のインジケーターサインツール |
推奨通貨 | USD/JPY、EUR/JPY、AUD/JPY、EUR/USD、EUR/AUD、AUD/USDの6通貨か、これにGBP/JPY、GBP/USDを加えた8通貨 |
価格 | 32,184円(税込) |
特徴 | 返金保証あり |
マーケティングFXのシステムとロジック
では、マーケティングFXの肝心のシステムについて、そしてそのロジックについてみていきましょう。
➀多数の通貨ペアから10秒でトレンド相場を見つける
トレンド一覧インジケーターを使えば、一瞬で点数の高い通貨、点数の低い通貨を見つけることができます。
上昇トレンドを見つけたければ点数の高い通貨を、下降トレンドを見つけたければ点数の低い通貨を選びます。
多数の通貨ペアをシステムが監視、トレンドの出ている通貨を点数で教えてくれるので初心者でも簡単にトレンド相場を見つけられます。
トレンドとレンジの見分けは難しいところですが、このトレンド一覧システムがあれば一瞬で判別できるように。
「ボリンジャーバンド」「ダウ理論」「GMMA(多重移動平均線)」「一目均衡表」を利用し、日足から5分足までのトレンドを多角的に分析して点数化されています。
このインジケーターの具体的な計算方法やトレンドの判断に使っている指標などのトレンド一覧システムの仕様は、公式ページ上のPDF で公開。
ロジックやノウハウに加えてシステムの考え方や仕組みも公開されています。
②通貨の強弱を3秒で判断する
FXは当然のことながら、どの通貨が強いのか、弱いのか知っていたほうが有利です。
強い通貨は上昇トレンド、弱い通貨は下降トレンドの傾向にあるという意味になります。
➀のトレンド一覧とは別のアプローチですが、こちらでもトレンド相場を見つけることができ、➀と②両方のシステムで点数が高い(低い)通貨を選べば、それが稼ぎやすい状態にあるということになります。
③相場追従ロジックとダウ継続ロジック
マーケティングFXでは相場追従ロジックとダウ継続ロジックがキーとなっています。
まず相場追従ロジックですが、売り勢と買い勢の決着がついてからトレンド方向に後乗りする、シンプルなライントレードのこと。
ライントレードは、チャート上に水平線を引き、直近の高値、安値価格が大きく動いたローソク足のヒゲや実体、何度も反発している価格帯にもラインを引いて、そのラインを基点に抜けたり押し戻されたりしたところでエントリーするという手法。
複数の時間足で分析して、真に機能する価格帯を見つけ出すマルチタイムフレーム分析が代表的ですが、とても面倒で根気がいる作業ですし経験や知識を必要とします。
マーケティングFXでは、このマルチタイム分析を自動で行ってくれるシステムを開発、採用しています。
このシステムはMT4のZigzagをベースにしてルールを定義し、マルチタイムでラインを引くようにしてあります。
各時間足ごとに、どのぐらいの期間さかのぼってラインを引くか、Zigzagの値をいくつかにするかなど、細かく設定することができ、自分好みのラインが引けます。
ある程度経験を積んだライントレーダー向けには、更に高精度な分析が可能なPIVOTシステムもあり、デイリーピボットからイヤーピボットまで各S1~S3、R1~R3ラインまで表示します。
あとは、重要ラインをローソク足の実体が抜けた時にサインが出るので、それに従って押し目買い、戻り売りを徹底して行うのみ。
常にチャートを監視している必要はもちろんなく、重要なサインが出るとメールでお知らせしてくれます。
次は「ダウ理論」ですが、FX用語として使われる「ダウ理論」はほとんどの場合、「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する」という意味を表しています。
ダウ継続ロジックを狙うにあたり一番重要なことは、ダウ完成前のチャートを見つけることと、どの時間足のダウ継続点を狙うか。
ダウ完成前のチャートを見つけるのはシステム化しているのでとても簡単。
どの時間足を狙うかに関しては以下の通りです。
ポイント
・1時間足以下 : 短い足だとダウかノイズか微妙な事が多く不向き。短い時間足ほど紛れが多くなります。
・1時間足 : チャンスが多くデイトレード向き。初心者向け。
・4時間足 : チャンスは少なめだがダウ継続率が高く、中級者以上におすすめ。
・日足 : チャンスはかなり少ないが、待てる人には一番おすすめ。
ダウ継続ロジックは、チャートに対して自ら能動的に&積極的に働きかける力を養えるようになってますね。
それでは実際にマーケティングFXを使ってみると?
さて、それでは検証・レビューに入ります。
まず感じたことは、マニュアルのPDFが500ページ以上ありFX初心者には難解、そしてMT4やパソコンを使い慣れていないとシステムを導入する段階で心が折れてしまう場合もあるだろうな…ということ。
MT4は、トレンドを判定するためのツールを表示させる専用と、トレード専用の2つが必要です。
PCは1台でできますが、その場合は切り替えてみる必要はありますね。
サインが出たらトレンドと.通貨強弱の点数を確認し、損切や利確のポイント、リスクリワードなど様々な情報を確認してエントリー、決済、という流れになります。
画面を切り替えながら情報を頭に入れていくのって大変だし面倒くさい…という人は2画面用意するとよいでしょう。
このツールの特性に慣れて使いこなせるようになるには、それなりに時間はかかりますね。
マーケティングFXの評価

➀こんなところがおすすめ
ロジックやノウハウが徹底的に公開&解説されているので、本気でFXの勉強がしたい人にはとても魅力的なツールです。
かなりしっかり考えて作りこまれており、きちんと理解できる人には強力な武器になるでしょう。
ある程度のレベルの人であれば、自分の好きなように応用することもできるので汎用性もあり、さらにレベルアップすることができる仕様になっています。
特に通貨の強弱が判断しやすくなっているのはかなりの魅力。
通貨の強弱が揃うだけで大きな推進力になりますからね。
返金保証があるというのも取り組みやすい点です。
②こんなところがいまいち
この商材は初心者や本気でFXを学ぶ気がない人には向きません。
FXの知識がある程度頭に入っていないと最初から挫折することになりかねません。
また、ツールを使いこなすのをストレスに感じてしまうことが考えられるので、面倒くさがりの人にも不向きでしょう。
とはいえエントリーするのにルールは必要ですから、それを自分で判断するかツールで判断売るかくらいの差なのですが。